しつけを受けていない犬の気持ち

犬にしつけを行うということは、犬に人間社会のルールを教えるということです。
しつけを受けていない犬は、人間社会のルールがわかりませんので、 人間社会で起こる様々な出来事に対して、ストレスを感じるようになります。
また、しつけを受けていない犬は、 犬の本能に従って権勢本能が発達します。
権勢本能とは、犬は強いリーダーシップを取る者(リーダー、ボス)がいなければ、 自分がリーダーになろうとする本能です。
つまり、権勢本能とは、服従本能とは正反対の本能になります。
しつけを受けていない犬、つまり権勢本能が発達した犬は、 自分がボス犬であるため、自分の群れ(飼い主家族)や縄張りを守ろうとするために、 周りの人や犬に、吠えたり、噛み付いたり、威嚇したりするようになります。
また、犬よりも下位にあたる飼い主さんに対しても、噛み付いたり、威嚇したり、 飛び付いたりするようになります。
散歩中には、飼い主さんをグイグイ引っ張るようになります。
このような無駄吠え、噛み付き、威嚇、飛び付き、散歩中の引っ張りなどの問題行動は、 犬にとってかなりのストレスになり、犬にとっては決して気分の良いものではありません。
犬にとって気分が悪いどころか、犬のストレスは寿命を短くするとも言われています。
つまり、しつけを受けていない犬は、ストレスが溜まり、 そのストレスが寿命を短くすると言えます。
犬に躾けを行わないということは、飼い主さんが困るだけでなく、 犬自身も命に関わる大変なことです。
犬を飼うのであれば、飼い主さんのためにも、犬のためにも、 必ず犬にしつけを行うように下さい。